里奈ちゃんは、わたしの表情を見て、はっとして黙り込んだ。
「ねえ……。
あんたに謝らなきゃね。
前に、感情がないなんて言ったけど…
あんた、ほんとうはわかりやすいやつじゃん」
苦笑される。
そして、わたしの頭を撫でた。
「気持ちは言わなきゃ伝わらないんだよ?
あたしたちも、あんたが変わったから。
いい奴だってわかったから、助けにきたんじゃん」
里奈ちゃんの言葉は、力強さを持って、胸に刺さる。
いつか、里奈ちゃんと廉くんは似てると思ったことを思い出した。
「未来は、変わるんだよ。
あんたが変えたから、わたしは今あんたの前にいる。
この先も、
あんたが自分で変えるんだよ!」
いつの間にかぽたぽたと涙がこぼれていた。

