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廉くんに会えない毎日が、つづく。
なんだか、世界が色を失ったように見えて、
わたしは、どんなに彼の存在が大きくなっていたのかを、知った。
「あ、わらしだ」
ある日の昼休み、購買の近くをぼうっと歩いていると、通りすがりの数人の男子がそう呟いた。
数週間前までむしろ空気だったにもかかわらず、最近いろんな意味で目立ったので、たまにこういうことがある。
もちろんわたしはよく知らない人も男子も苦手なので、足早に立ち去ろうとすると、
「あ、待ってよ、わらしちゃん」
すれ違ったうちの1人に呼び止められてしまい、わたしは驚いて立ち止まる。
廉くんに会えない毎日が、つづく。
なんだか、世界が色を失ったように見えて、
わたしは、どんなに彼の存在が大きくなっていたのかを、知った。
「あ、わらしだ」
ある日の昼休み、購買の近くをぼうっと歩いていると、通りすがりの数人の男子がそう呟いた。
数週間前までむしろ空気だったにもかかわらず、最近いろんな意味で目立ったので、たまにこういうことがある。
もちろんわたしはよく知らない人も男子も苦手なので、足早に立ち去ろうとすると、
「あ、待ってよ、わらしちゃん」
すれ違ったうちの1人に呼び止められてしまい、わたしは驚いて立ち止まる。

