私が朝 泣いた理由

11時過ぎ、先輩は迎えにきてくれた。



マンションから神社までは歩いて10分。



寒くて全身の感覚が無くなりそう。



吐く行きも真っ白。



先輩は今日のバイトの話をしてくれた。



やっぱり一緒にいると楽しいな♪




その時だった





感覚のない私の手に何かが絡まってきた。



恐る恐る自分の左手を見た。




うわぁぁぁ!!!



私の心が叫ぶ。



私、先輩と手…握ってる…



振り払うのは失礼だし、どうしたの?って聞くのも恥かしい…



そんなこと考えてるうちに先輩は




握った手をポケットに入れてくれた。





ポケットの中だけが別世界のように暖かい…



幸せ!




今私、手繋いでる!



嬉し過ぎて抱き付いちゃいそう。



緊張のあまり少し早歩きに…



落ち着け私!



落ち着け~!









って無理ぃぃ!!