私眠っちゃった…



「おはよ!俺ら恋人同士みたいな寝かたしてたな」



「あぁ…はぁ…すみません」



寝ぼけてて上手く物が考えらんない…



でも顔が真っ赤になってるのは分かる。





「先輩、昨日は楽しかったです。お邪魔しました」



顔が真っ赤なのがバレないように深々とお辞儀して自分の部屋に帰ろうとした。




「待って!2人分作ったから食べてってよ」


「え、作ってくれたんですか?」


「うん。こんなもんしか作れないけど」



テーブルの上には卵焼きとお味噌汁…



私にとっては充分すぎるくらいのおかずだった。


「いただきます!」
「いたたきます!」



2人そろって食べ始めた。



「ん?これ先輩の時間割?」



テーブルの上に置いてあったファイルの中に丁寧な字で書いてある時間割を見つけた。



「そうそう。今日は3限からなんだ。カオルちゃんは?」



「私は1・2限だけです」


「すれ違いか~っ」



「でも他の曜日はほとんど学校にいる時間帯いっしょだ~」



「え?ホント??でもよくこの2年会わなかったよね~。家も隣りなのに!」


「ホントですよね!逆に凄いことですよこれ!!」


「ホントだな!スゲーな俺たち」





素敵だな




この笑顔




ずっと見てたいな。




でも時は残酷だ。そろそろ学校に行く準備しなきゃ。




食べ終わると隣りだと言うのに私の玄関まで送ってくれた。



なんてジェントルマンなの?



心がフニャフニャになりそうだった。