舘萬木プロムナードの両側には、数百メートル続くケヤキ並木があり、通年イルミネーションが施されている。
オレンジ色に光輝く並木の遠くに、ライトアップされた観覧車が見えて、デートスポットとしても有名な場所。
案の定、カップルとおぼしき男女二人組の姿がよく見受けられた。
手を繋ぎ、寄り添ったり、嬉しそうに写真を撮ってる人たちもいる。
そんなプロムナードを酔った体で、ゆっくりと景色を眺めながら歩いた。
「今夜は楽しかったね」
「はい、とても。ご馳走になりありがとうございました」
歩きながら会釈する。
亀集院さん越しにケヤキ並木のイルミネーションを見ながら、並んで歩くあたしたちも恋人同士だと思われてるのかなと漠然と考えた。
「また誘っていい?」
「はい、是非」
「本当に?」
「はい」
社交辞令の延長だろう。
深く考えず浅い気持ちで、微笑みかける。
すると、亀集院さんは、極端に歩くスピードを落としたかと思うと、その場に立ち止まった。
合わせて立ち止まり、顔を向けると同時に、亀集院さんが言った。
「未礼ちゃん。俺にしておかない?」
「え?」
言ってる意味が分からなくて、首をかしげた。
亀集院さんは、あたしを見ながら目を細めた。
「バーで、松葉グループの御曹司とは釣り合わないって言ってたよね。
それなら、俺にしておけばいい」
オレンジ色に光輝く並木の遠くに、ライトアップされた観覧車が見えて、デートスポットとしても有名な場所。
案の定、カップルとおぼしき男女二人組の姿がよく見受けられた。
手を繋ぎ、寄り添ったり、嬉しそうに写真を撮ってる人たちもいる。
そんなプロムナードを酔った体で、ゆっくりと景色を眺めながら歩いた。
「今夜は楽しかったね」
「はい、とても。ご馳走になりありがとうございました」
歩きながら会釈する。
亀集院さん越しにケヤキ並木のイルミネーションを見ながら、並んで歩くあたしたちも恋人同士だと思われてるのかなと漠然と考えた。
「また誘っていい?」
「はい、是非」
「本当に?」
「はい」
社交辞令の延長だろう。
深く考えず浅い気持ちで、微笑みかける。
すると、亀集院さんは、極端に歩くスピードを落としたかと思うと、その場に立ち止まった。
合わせて立ち止まり、顔を向けると同時に、亀集院さんが言った。
「未礼ちゃん。俺にしておかない?」
「え?」
言ってる意味が分からなくて、首をかしげた。
亀集院さんは、あたしを見ながら目を細めた。
「バーで、松葉グループの御曹司とは釣り合わないって言ってたよね。
それなら、俺にしておけばいい」

