そつなく挨拶をする啓志郎くんに、女性陣は大喜び。
「ねえ、啓志郎さん、一緒に写真撮って!!」
「ここじゃなんだから、家に入って!濡れるでしょ」
「啓志郎くんも、未礼ちゃんと一緒にゆっくりしていってね!」
「いえ、本日はご挨拶だけ。
私は帰りの列車の時間もありますのでそろそろお暇を…」
「えーーー!やだーー!!泊まっていってよーー!!
バァバの料理美味しいよ!」
騒ぐ女性たちの声を聞きつけて山指さんの息子さんが現れた。
スマホ見ながら。
「電車、止まりましたよ」
「何と?」
「台風の影響で、もう今日は電車ないです。
ほら、まわり山でしょ。土砂崩れの危険もありますから。
車も通行止めになりますし、今日は帰れないですね」
「左様ですか…」
「やったー!!早く入って入って!」
喜んだお孫ちゃんたちに背を押される。
「申し訳ございません。一晩、お世話になります」
啓志郎くんは、一礼してから山指さんのお宅にお邪魔した。
あたしが強引に呼んでしまったばっかりに、帰れなくなってしまった。
「ごめん、啓志郎くん。この後の予定とか大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ」
なら、いいけど…。
山指さんの母屋で、あたしは奥さんと一緒に酒粕料理を作る。
台所にまで、楽しげな声が聞こえてくる。
「ねえ、啓志郎さん、一緒に写真撮って!!」
「ここじゃなんだから、家に入って!濡れるでしょ」
「啓志郎くんも、未礼ちゃんと一緒にゆっくりしていってね!」
「いえ、本日はご挨拶だけ。
私は帰りの列車の時間もありますのでそろそろお暇を…」
「えーーー!やだーー!!泊まっていってよーー!!
バァバの料理美味しいよ!」
騒ぐ女性たちの声を聞きつけて山指さんの息子さんが現れた。
スマホ見ながら。
「電車、止まりましたよ」
「何と?」
「台風の影響で、もう今日は電車ないです。
ほら、まわり山でしょ。土砂崩れの危険もありますから。
車も通行止めになりますし、今日は帰れないですね」
「左様ですか…」
「やったー!!早く入って入って!」
喜んだお孫ちゃんたちに背を押される。
「申し訳ございません。一晩、お世話になります」
啓志郎くんは、一礼してから山指さんのお宅にお邪魔した。
あたしが強引に呼んでしまったばっかりに、帰れなくなってしまった。
「ごめん、啓志郎くん。この後の予定とか大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ」
なら、いいけど…。
山指さんの母屋で、あたしは奥さんと一緒に酒粕料理を作る。
台所にまで、楽しげな声が聞こえてくる。

