「はぁ…」


思わずため息をついてしまい、ハッとする。


「ん？どうしたの星羅」


「あ、ううん。何でもないよ」


危ない危ない…こうやって考えてると自然にため息とか出ちゃうから気を付けなきゃ。


そんな事を考えているうちに商店街に着いた。


「てか白橋達はどこに行く予定だったんだ？」


「え？ゲーセンとか…服屋とか？」


昔からずっと来ているから今更特別な遊びとかもないし、いつも適当に遊んで帰るだけだった。


「は？まさかのノープラン？」


「うるさいなぁ、じゃあいいとこでもあるの？」


あたしと智輝がこんな言い合い？をするのはいつものことで佳澄と悠叶はもう慣れきっている。


「はいはいストップ！じゃあカラオケ行こう！このメンバーで行ったことなかったでしょ？」


あたしと智輝の間に入って佳澄が提案した。


「ね？茅野もいいでしょ？」


「お、俺は別にいいけど」


佳澄の気迫に半ば圧倒されながら悠叶は納得した。


こんな風にみんなをまとめてくれる佳澄はすごいと思う。


我ながらいい友達を持ったとあたしは思った。