「あ、そうだ。今から駅前の商店街遊び行くけど一緒に行く？」


悠叶がそう言い、ポケットに手を突っ込んだ。


「え、行きたい行きたい！佳澄は？大丈夫？」


「う、うん。全然大丈夫だよ」


そしてあたしと佳澄は急遽この2人と商店街へと繰り出すことになった。


伝え忘れていたけどあたしはこの長身の方、茅野悠叶に中学校の頃から片思いをしている。



中学を卒業する時に高校に入ったら会えなくなるから諦めようと決めていたけど…。


なんとあたしと悠叶の志望校が同じで諦めるに諦められなくなってしまった。


あたしの気持ちの弱さが原因だけどたまたま進学先が同じって事を知った時ずっと1人ではしゃいでたっけ…。


「おーい星羅ー何してんのー」


いつの間にか先に行っていた佳澄に呼ばれ、ハッとしたあたしは急いで3人の元へと向かった。