「でも家まで送ってくれるとか茅野も優しいとこあるじゃん?」


「そうだよね、前も心配してくれてたし…もしかしてあたしの事…」


「星羅の事…?」


「妹かなんかだと思ってんのかな?」


また佳澄は吹き出して「ありえる!」と笑った。


そうだったら笑い事じゃないんだけど…。


それから隣町に着いたあたし達は林間学校に持って行くものをあらかた買い終わり、気が付けば日が暮れかけていた。


「ふぅ…買った買った!」


「結局関係ないものまで色々買っちゃったね〜」


あたしは両手に下げた買い物袋を見ながら言った。


「帰りの電車までそんなに時間ないし