「ねぇ星羅!来週末空いてる?」


放課後、終礼が終わってすぐに佳澄があたしの席まで飛んできた。


「い、いきなり何?…来週末なら暇だよ?」


「やったぁ!再来週林間学校でしょ?その買い出しに行きたいなぁって…」


林間学校…そういえばそんなのあったっけ。


あたしたちの学校は1学期に毎年林間学校に行くことになっている。


1年生は6月上旬、2年生は中旬、3年生は下旬。


あたし達は1年生だから初の林間学校となる。


「そっか…!再来週だっけ」


「え?忘れてたの?…星羅らしいね」


クスッと笑う佳澄に「うるさいなぁ」と拗ねた口調で言うと佳澄は笑いながらあたしに謝った。


「ごめんって!じゃあ来週空けといてね!」


「うん分かった!」


今日は佳澄は用事があるらしく、先に帰って行った。


じゃああたしも帰ろうかな…。


靴を履き替えて玄関を出ると見覚えのある姿が目に入った。


あれは…悠叶?…と3組の子?