｢なっ………｣


真っ赤な顔をする圭一郎を見て、内心ニヤリ。


…こいつ、わかりやすい。


｢だから、あたしがキューピットになってあげる!!｣


｢いや、ええって。そんなん…｣


手を顔の前でフリフリする圭一郎の顔は
どこか少し寂しそうで。


本気でコイツの力になりたい
なんて思っちゃって。



｢あのねぇ。言わなきゃ伝わんねーことだってあるんだよ。お前らは余計、言わなきゃ伝わんねーだろうが｣


力が入って、どこかの熱血教師みたいに説教をしてしまった。