そして、来る2月14日。
朝から緊張しっぱなしで授業どころではなかった。
「はぁ...」
「ことちゃん、まだ昼休みだよ。今から緊張してどうすんの」
「緊張しないほうがおかしいんです」
「何それ。わたしがおかしいってこと?」
「いや、別にそういう意味で言ったわけではなくて...」
「お二人共、落ち着いてください。こういう時こそ冷静でいなくては...」
と言いつつもそわそわして前髪を触りまくる藤宮さん。
わたしたち、おかしくなってる。
情緒不安定ってことか。
わたしたちだけじゃない。
回りのクラスメートもどこか上の空って感じだ。
「もう!なんかイライラするから、今渡してくる!」
「えっ?!」
「園田さん!」
耐えきれなくなった園田さんはチョコの入った袋を持って全力疾走していった。
園田さんは拒まれることが100パーセント無いからいい。
でもわたしはもらってもらえない可能性もある。
そう考えたら渡す勇気が削がれていく。
「星名さん、わたしたちは放課後頑張りましょう。絶対、想いは届きますから」
「はい...。がんばりましょう!」
敬語コンビは互いの健闘を祈り合ったのだった。
朝から緊張しっぱなしで授業どころではなかった。
「はぁ...」
「ことちゃん、まだ昼休みだよ。今から緊張してどうすんの」
「緊張しないほうがおかしいんです」
「何それ。わたしがおかしいってこと?」
「いや、別にそういう意味で言ったわけではなくて...」
「お二人共、落ち着いてください。こういう時こそ冷静でいなくては...」
と言いつつもそわそわして前髪を触りまくる藤宮さん。
わたしたち、おかしくなってる。
情緒不安定ってことか。
わたしたちだけじゃない。
回りのクラスメートもどこか上の空って感じだ。
「もう!なんかイライラするから、今渡してくる!」
「えっ?!」
「園田さん!」
耐えきれなくなった園田さんはチョコの入った袋を持って全力疾走していった。
園田さんは拒まれることが100パーセント無いからいい。
でもわたしはもらってもらえない可能性もある。
そう考えたら渡す勇気が削がれていく。
「星名さん、わたしたちは放課後頑張りましょう。絶対、想いは届きますから」
「はい...。がんばりましょう!」
敬語コンビは互いの健闘を祈り合ったのだった。



