「青柳くん、起きてください。準備出来ましたよ」
「ふぁ~...。うわっ、すっご。全部1人で?」
「シュトーレン以外はわたしが作りました。星名湖杜、料理はそこそこ出来るので」
「それ自分で言う?」
「はい。自己肯定感を上げたいので」
わたしの発言に青柳くんが笑う。
あぁ、良かった...。
笑ってくれた。
わたし、また人を笑顔に出来た。
なんだか照れくさいので、わたしはそそくさと椅子に座った。
青柳くんも目の前に着席する。
ぎゃぎゃ。
手汗が...。
手汗がやばいです。
「あのあの、早く食べましょう。冷めると美味しくないので」
「じゃ、頂きます」
「わたしもいただきます」
と言ったものの、わたしは青柳くんの反応が気になって箸...じゃなくてスプーンが進まなかった。
青柳くんは真っ先にオムライスを頬張った。
よほど食べたかったんだろう。
「うまっ。やっぱこれ、最高だわ」
「お口に合ったようで良かったです」
「オレ、オムライス食べたかったんだよ。作ってくれて本当に感謝する」
その後も美味しそうに食べ進める青柳くん。
この笑顔を自分が作って自分の目で見られて本当に本当にほんとぉに良かった。
わたしも一口、二口と口に運ぶ。
お店みたいに本格的な味はしないけど、確かに美味しかった。
青柳くんと食べられたことも相乗効果をもたらして美味しくしてくれているのかもしれない。
うん、美味しい。
美味しいよ。
そして、嬉しい。
喜んでくれて、
一緒にたべられて...嬉しい。
2度と来ないと思っていた。
2度と来てはならないと思っていた。
だから余計に嬉しい。
涙が出そうになって必死に堪えた。
ここで泣いたら心配をかけてしまう。
心配はやっぱりかけたくない。
困った顔を見たくない。
わたしは泣かない。
笑ってほしいから。
自分も笑いたいから。
「ふぁ~...。うわっ、すっご。全部1人で?」
「シュトーレン以外はわたしが作りました。星名湖杜、料理はそこそこ出来るので」
「それ自分で言う?」
「はい。自己肯定感を上げたいので」
わたしの発言に青柳くんが笑う。
あぁ、良かった...。
笑ってくれた。
わたし、また人を笑顔に出来た。
なんだか照れくさいので、わたしはそそくさと椅子に座った。
青柳くんも目の前に着席する。
ぎゃぎゃ。
手汗が...。
手汗がやばいです。
「あのあの、早く食べましょう。冷めると美味しくないので」
「じゃ、頂きます」
「わたしもいただきます」
と言ったものの、わたしは青柳くんの反応が気になって箸...じゃなくてスプーンが進まなかった。
青柳くんは真っ先にオムライスを頬張った。
よほど食べたかったんだろう。
「うまっ。やっぱこれ、最高だわ」
「お口に合ったようで良かったです」
「オレ、オムライス食べたかったんだよ。作ってくれて本当に感謝する」
その後も美味しそうに食べ進める青柳くん。
この笑顔を自分が作って自分の目で見られて本当に本当にほんとぉに良かった。
わたしも一口、二口と口に運ぶ。
お店みたいに本格的な味はしないけど、確かに美味しかった。
青柳くんと食べられたことも相乗効果をもたらして美味しくしてくれているのかもしれない。
うん、美味しい。
美味しいよ。
そして、嬉しい。
喜んでくれて、
一緒にたべられて...嬉しい。
2度と来ないと思っていた。
2度と来てはならないと思っていた。
だから余計に嬉しい。
涙が出そうになって必死に堪えた。
ここで泣いたら心配をかけてしまう。
心配はやっぱりかけたくない。
困った顔を見たくない。
わたしは泣かない。
笑ってほしいから。
自分も笑いたいから。



