嵐を呼ぶ噂の学園④ 真冬でもあったかいのは愛です!編

「青柳くん...?」



見間違えるわけがない。


あの日、あの時、あの場所で別れたきり会うことを諦めた相手だ。


それなのに、


それなのに、


会っちゃいけないって思うのに、


どうして、


どうして、


こんなにも嬉しいんだろう。


本当は、ずっと...ずっと...。



青柳くんが静かに迫ってくる。


そして、わたしを包み込んだ。


両手の力が抜けて荷物を落としてしまった。


それでも、このままでいたかった。


会えて良かったよ...


青柳くん。