嵐を呼ぶ噂の学園④ 真冬でもあったかいのは愛です!編

扉の向こうには、マスクをして苦しそうに荒い呼吸を繰り返す父の姿があった。


体は布団から出ているが、今にも倒れ込みそうだった。



「お父さん大丈夫?」



なんて、聞かなくても分かるよ!


今はそうじゃないでしょ。


しっかりしろ、湖杜!



「お父さん具合悪いの?」


「げほっ、げほっ...。熱い。体が熱い。だるくて歩けない。喉も痛くて...声が...声が出ない」



もしや、これは...



「お父さん、病院に行こう。今日は臨時休業ってことにするね」



お父さんはしぶしぶ頷いた。