翌日。
世間ではクリスマスイブだけど、うちはそんなのお構い無し。
今日も星名食堂は通常営業でございます。
31日と1日しか休みにならない。
祖母いわく、お客様が来なければ、箱根駅伝を見ていられるから、いつもよりは楽らしいけど。
わたしが身支度を整え、1階に下りていくと、いつもなら新聞を読むか、何かの仕込みをしているはずの父の姿がなかった。
てっきりわたしより早く起きてるかと思ってた。
寒いのが苦手だから、布団に潜り込んでいるのかもしれない。
急いで父の部屋に向かい、ノックをした。
「お父さん、おはよう。朝だよ」
しかし、バカでかい声は聞こえない。
どうしたんだろう?
もしかして...倒れてる?
もしそうなら大変だ。
わたしは再度ノックした。
「お父さん、お父さん!大丈夫?!」
やはり、返事はない。
鍵が掛かっていないことを祈りながら、ノブに手をかけた。
あわわわわ...。
手が震えてる...。
焦るな、湖杜。
あのお父さんなら、そんな簡単に倒れるわけない。
大丈夫。
よし!
「失礼します!」
世間ではクリスマスイブだけど、うちはそんなのお構い無し。
今日も星名食堂は通常営業でございます。
31日と1日しか休みにならない。
祖母いわく、お客様が来なければ、箱根駅伝を見ていられるから、いつもよりは楽らしいけど。
わたしが身支度を整え、1階に下りていくと、いつもなら新聞を読むか、何かの仕込みをしているはずの父の姿がなかった。
てっきりわたしより早く起きてるかと思ってた。
寒いのが苦手だから、布団に潜り込んでいるのかもしれない。
急いで父の部屋に向かい、ノックをした。
「お父さん、おはよう。朝だよ」
しかし、バカでかい声は聞こえない。
どうしたんだろう?
もしかして...倒れてる?
もしそうなら大変だ。
わたしは再度ノックした。
「お父さん、お父さん!大丈夫?!」
やはり、返事はない。
鍵が掛かっていないことを祈りながら、ノブに手をかけた。
あわわわわ...。
手が震えてる...。
焦るな、湖杜。
あのお父さんなら、そんな簡単に倒れるわけない。
大丈夫。
よし!
「失礼します!」



