嵐を呼ぶ噂の学園④ 真冬でもあったかいのは愛です!編

痛烈な一言だった。


わたしは鳥肌が立って、回りはうるさいはずなのに何も聞こえなくなった。


一切の音が遮断された。


張り詰めた空気の中、藤宮さんは顔をあげて言った。



「私は幼い頃から彼が苦手でした。やっと離れられるんです。だから、うきうきしなければならないですよね?変なこと言ってすみませんでした」


「羽鳥ちゃん、勇気を持ってね。絶対、大丈夫だから。こんなに素敵な羽鳥ちゃんが森下先輩に選ばれないわけ無いよ!」


「はいっ!がんばります!」



そう言った後、園田さんはグラスを再び持った。


すかさず、わたしたちもカラになったグラスを持つ。



「羽鳥ちゃんのナイスファイトに、かんぱーい!」