「波琉くん...」
きっともう2度と感じることのない体温だ。
オレは汐泉と出会ったあの日から今までを懐古した。
閉館直前の水族館に、まるで深海魚のように息を潜め、メンダコを眺めていた。
始めて深海魚の話を出来る人に出会った。
一緒に話して、
一緒に笑って、
一緒にデートして、
一緒に頑張ってきた。
でも、一緒に時を過ごす中でお互い何かが変わっていって気付いた時には心が離れていた。
そして、あの日。
オレの心にヒビが入り、水槽の水が抜けていくように、汐泉を大切に想う気持ちが少しずつ無くなっていった。
だけど、
オレを笑顔にしてくれたこと、
オレをドキドキさせてくれたこと、
オレと話してくれたこと、
オレと手を繋いでくれたこと、
オレとキスをしてくれたこと、
そして...
壊れるくらいオレを好きになってくれたこと、
この全てに感謝したい。
オレは泣きじゃくる汐泉にトドメを刺す。
「オレたち...別れよう」
きっともう2度と感じることのない体温だ。
オレは汐泉と出会ったあの日から今までを懐古した。
閉館直前の水族館に、まるで深海魚のように息を潜め、メンダコを眺めていた。
始めて深海魚の話を出来る人に出会った。
一緒に話して、
一緒に笑って、
一緒にデートして、
一緒に頑張ってきた。
でも、一緒に時を過ごす中でお互い何かが変わっていって気付いた時には心が離れていた。
そして、あの日。
オレの心にヒビが入り、水槽の水が抜けていくように、汐泉を大切に想う気持ちが少しずつ無くなっていった。
だけど、
オレを笑顔にしてくれたこと、
オレをドキドキさせてくれたこと、
オレと話してくれたこと、
オレと手を繋いでくれたこと、
オレとキスをしてくれたこと、
そして...
壊れるくらいオレを好きになってくれたこと、
この全てに感謝したい。
オレは泣きじゃくる汐泉にトドメを刺す。
「オレたち...別れよう」



