嵐を呼ぶ噂の学園④ 真冬でもあったかいのは愛です!編

オレはなんとか無事に下りて来られた。


風に吹かれて雪がキラキラと舞う瞬間は、何かの歌詞にあったように、まるでダイヤモンドみたいに輝いていた。


その中を駆け抜けてきたオレは生まれ変わった感じがした。



「波琉くん、疲れたし、そろそろ行こうか」



今なら汐泉の声も素直に聞こえる。


オレはこっくりと頷いて、汐泉の隣を歩いた。