「そういえば、星名さん。お父様にもきちんとお話しして下さいね。大変心配されていましたから」


「分かりました...」



小宮先生はそう言い残し、去っていった。


お父さん、か...。


今朝は具合が悪いといって部屋から出てこなかった。


わたしが学校に行くのが嫌で制服姿さえも見たくなかったのだろう。


止めはしなかったけれど、お父さんの心労も相当だ。


帰ったら話をしてわたしは大丈夫だと伝えなきゃ。