その日の放課後。


藤宮さんを森下先輩に託した後、園田さんを体育館まで見送り、わたしは校庭を眺めながら歩いていた。



「キャー!」


「赤星先輩、かっこいい!」


「昴くーん!こっち向いて!」



アイドル並の声援を受けながら走り込みをしているのは、ミスターコンテストグランプリで生徒会長の赤星昴くんだ。


そしてそのカノジョは...。



「やっぱり赤星先輩に釣り合うのはみこちゃんだけだよね」


「美湖先輩、今日も麗しい...」



一條美湖。


わたしが頼み込んで成立した関係だ。


赤星くんはわたしの選択を受け入れてくれたんだ。


ありがとうございます。


そして、お姉ちゃん。


やっぱりお姉ちゃんの最高で最強の笑顔は、赤星くんじゃなきゃ作れないよ。


良かったね。


幸せになれて。


そしてこれからも幸せでいてね。


わたしは自分がした選択で人を幸せに出来たことで、ほんの少しだけ自信が持てた。


次は...藤宮さんだ。


彼女のことも必ず笑顔にするんだ。


星名湖杜、頑張りまくります!


今年の冬は恋の熱で寒さを吹き飛ばす予定でございます!


さあ、ウィンターよ...カモン!