席を立つや否や、天沢くんの周りにはたくさんの人が集まった。


男女問わず人気を博している。


わたしはすごいなぁと思うものの、ぽっかぁんとしているだけ。


アイドルとか興味ない。


幸いそういう人もいるから、わたしはあまり浮かずに済みそう。



「星名、行こう」


「そうですね。行きましょう」



わたしたちは彼らを無視して教室を出た。


出たら出たで人が溢れかえって大混乱状態。


あぁ、嫌な予感しかしないよ。


天沢くんは10000パーセント台風の目だ。


お願いです。


これ以上、学園を荒らさないで下さい。