わたしは走って飛びついた。


ずっとずっと会いたかった。


ずっとずっと話したかった。


ずっとずっと笑顔を待っていた。


でもどうしたらいいか分からなくて、もやもやしたまま2週間を過ごした。


今なら、はっきりと分かる。


わたしは、ずっとずっとずっと......青柳くんのそばにいたい。


わたしの初めては、青柳くんしかいない。



「青柳くん、この前はごめんなさい。それで...そのぉ......えっと......わ、わ、わたし、青柳くんが......」



そう言おうとした、その時。



......っ。



あの時の感覚が戻って来た。


でもあの時とは少し違った。


甘くてとろけるような、


そして少し手が痺れる。


体がどんどん熱くなる。


身体中に毒が回るみたいに、わたしの身体に愛が循環していく。


10秒くらいのキスの後、青柳くんが優しく微笑みかけてくる。



「星名湖杜さん、オレはあなたが好きです。
1度しか言わないから、よく聞いて。
オレと...付き合って下さい」



わたしの答えは決まっている。


もちろん......



「嵐を呼ぶ女ですが、よろしくお願いします」