「ずっと待ってたんだ。この時を・・・・ずっと待ってたんだよ・・・」
匡祐が千晃の手を握りながら千晃を見る。
千晃は涙を流しながら微笑んでいる。
「あいた・・・・かった・・・」
「・・・俺も。会いたかった。遅くなってごめんな。」
一年前に千晃に伝えたかった言葉。

その言葉を口にして匡祐は再び涙を流しながら千晃に微笑み返した。

二人は手を握り合い、涙を流し合った。

「おかえり・・・」
千晃の言葉に匡祐が新しい涙を流しながら答える。
「ただいま。千晃。」
匡祐は千晃の体をそっと抱きしめた。

「愛してる。」
「・・・」
「愛してるよ・・・千晃。」
匡祐の言葉に千晃は涙で声を詰まらせながら答える。
「私も。あいしてる・・・匡祐・・・匡祐・・・」