会議室に入る前に剣持が千晃に会議の内容を伝える。
「本日の会議は福山財閥の匡祐様とご結婚へ向けたスケジュールの確認です。」
剣持の言葉に千晃が剣持を見る。
「どうしてもっと早く内容を言わないの?」
千晃の言葉に剣持は無表情のまま「急に匡祐様のスケジュールがあいたためご報告できませんでした」と告げた。
千晃は小さくため息をついてから会議室の扉を開けた。

「遅くなり申し訳ござません。」
千晃が会議室に入り頭を下げる。
「いえ、こちらこそ突然申し訳ありません。」
久しぶりの匡祐の声に千晃は顔を上げた。

婚約発表のパーティーから2週間がたっていた。

マスコミに注目され世間がかなり騒がしい。

3大財閥の福山財閥と神崎財閥の縁談に、世間はかなり注目をしている。