そして匡祐はとうとう真実を突き止めた。


目の前で逮捕される父の姿を匡祐は感情のない目で見つめていた。



匡祐が突き止めた真実は力の施設に来た父が、力のことを別の施設へ移動させようとして外へ無理やり連れだしたときに力が逃げたという真実だった。そのまま力は施設のごみ置き場へ逃げ込み・・・亡くなった。


匡祐の母がもう先が長くはないと知った匡祐の父は、母が亡くなれば匡祐が財閥に残る理由がなくなってしまうと恐れ、最後に残る力の存在を隠すことで財閥に残らせようとしていたのだ。

再び父は自分を脅して財閥に残そうとしていたこと。
そこに何も罪のない力を巻き込み、命を奪ったこと。
その真実を隠し、力を探すことにも協力しなかったこと。