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『昨日一晩ずっと考えて、
私達の捜査方針を出しました。』
「捜査方針も何も・・
俺達がやることはただ一つ、
この硫酸魔の手掛かりを見つけて・・。」
『3件の捜査については今も尚、
1課の高山捜査官を中心とした椎名班、
それから堺班長率いる堺班が合同で行っています。
だからこそ、
全員が同じ方向を向いていても、
イタズラに人手と時間を消費してしまうだけです。』
「俺達は違う方向を向いて捜査する・・?」
『はい。だから私達は、
35年前の硫酸魔を追いましょう。』
「今回の硫酸魔とは別人だと、
ヒデさんは思ってるって事ですか?」
『同一人物なのか別人なのか、
まだ結論には至っていません。
しかし、現在起きている事件よりも足取りは掴みやすいと考えました。』
「・・・・・・・・・・・・・。」