The Last -凶悪-



『今回は君が手錠をかけてください。』


「はい・・。」


『・・・・・・・・・・。』


「・・・・?」


『平松刑事部長が、【拳銃の携帯許可】を全捜査員に出しています。』


「!?」


『勿論、不測の事態に直面してもいいように備えは必要です。

しかし、最後まで冷静さを失わずに、

犯人から何を言われようとも・・
法に則り、私達の正義を示しましょう。』


「・・・・分かりました。約束します。」





『そうすれば道は拓けます。

これが恐らく・・君と捜査する最後の事件になるでしょうから。』


「・・・?・・何て・・?」


『・・・いえ、ただの独り言です。
何でもありません。』



俺が6課に来て以来、

ヒデさんがここまで熱くなるというか・・精神論を諭すのは初めてだった。


10分のトイレ休憩を挟んだ後、

この硫酸魔を追い詰めるべく、
捜査会議の続きが始まった。