「治療は順調ですか?」


『はい。ここ数年は特に、
自分でも驚くほど良好な状態です。』


「それは何よりです。

ヒデ君と出会った頃の事を考えると・・
よく頑張ってきましたね。」


『これも全て、

“捜査6課”という私の生きる道を平松刑事部長が用意してくれたおかげです。』


「私はただ環境を作っただけです。

そこで君が解決してきた事件。
関わった各警察署の人達。

そして何より、
元気印の塊のような存在のヒカリちゃん。

・・・君が最も苦手なタイプだったはずの神野との出会いが、

ヒデ君の闘病に大きな影響を与えたと思っています。」



『・・・・・・・・・・・・・・・。』


「・・?・・どうしました?」


『本日は・・平松刑事部長にお伝えしたい“義”があって参りました。』


「・・・・・伺いましょう。」