硫酸魔  小松 サトミ

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「あ!サトミ姐さん!」


「おはよう鈴木君。」


「もう心配しましたよ~!無遅刻無欠席のサトミ姐さんが3日連続で休むなんて。」


「ごめんね迷惑掛けて。
ちょっと風邪で喉がやられちゃって。」


「着工したはいいけど、進捗も遅れ気味なので今日から頼みます!

じゃあ俺ちょっくら・・。」



「あ、鈴木君ちょっと待って。」


「・・・?」


「資材運搬はしばらく私がやるよ。」


「え・・いやそういう面倒くさい仕事は下っ端の俺がやりますよ。

さすがにサトミ姐さんにやらせるわけには・・。」


「ううん。休んで迷惑掛けた分、
私にやらせて。」


「・・いいんですか?」


「トラックの鍵貸して。」


「・・じゃあ・・お言葉に甘えて。」


「昨日までの不足分と、今日の分。
すぐ持ってくるね。」