クローゼット番外編~愛する君への贈り物





「ミシェル、来てごらん!
ウェディングドレスが届いたよ。」

シュミットさんがとても嬉しそうな顔をして、庭を散歩していた俺たちを手招きした。



「まぁ…早いのね。」

「行ってみようよ!」

俺たちは、屋敷の中へ向かった。



「わぁ…すごいな。」

「素敵だわ!」

部屋に飾られていたのは、薄い緑色のウェディングドレスだった。
いかにも高級そうな生地には品の良い光沢があり、その生地には繊細な刺繍が施され、裾や胸元には、宝石のようなものが縫い付けてあった。



「ミシェル、さぁ、早く着てみせておくれ。」

「ええ…」

ミシェルが着替えている間、俺とシュミットさんはとても落ち着かない時間を過ごした。
お互いのその様子に、俺たちは顔を見合わせて噴き出した。



「どうやら、君も私と同じような気持ちのようだな。」

「ええ…そうですね。
女性の着替えって、どうしてこうも時間がかかるんでしょうね?
待ちくたびれて、どうにかなってしまいそうです。」

「本当にその通りだな。」

シュミットさんは、俺に心を開いてくれており、まだ結婚していないというのに、俺たちの関係はとてもうまくいっていた。
二人で酒を飲んだりすることも、しばしばあった。



シュミットさんは、俺にとって、すでに父親のような存在になっていた。
俺は、父親を知らない。
だから、戸惑うこともまだ多いけど、とても幸せな気分だ。