クローゼット番外編~愛する君への贈り物





「ジョッシュ…本気なのか?」

「え……?」

「ミシェルとの結婚のことだ。」

その言葉を聞いて落胆した。
そうか…やはり、シュミットさんが俺とミシェルの結婚を許すはずはないんだ。
さっきは、ミシェルの手前、あんなことを言ったに過ぎないんだ。
そんなことはわかっていたはずなのに、甘いことを考えてしまった自分自身にがっかりした。



「……すみません。」

なんと言うべきなのかよくわからず、俺はとりあえず謝った。



「早速、指輪を作らないといけないな。」

「……え?」

「結婚指輪だよ。
ミシェルのものは指輪も大きめに作っておいた方が良いだろうな。」

結婚指輪だって?では、シュミットさんは…



「あ、あの…本当に良いのですか?
俺がミシェルと結婚しても…」

「なんだって?もしや君はさっきの話を信じていなかったのか?」

「いえ…そういうわけでは…
ですが、まだ信じられなくて…」

「ジョシュア…私は嘘など吐かないよ。
君が来てくれなかったら、ミシェルは今頃、この世にはいなかったかもしれない。
あのウェリス医師が奇跡だと言うような素晴らしいことが起きたのは君のおかげだ。
私は、ミシェルが元気で幸せに生きてさえいてくれたら、それで良いんだ。
彼女を幸せに出来るのは、君しかいない。
だから…ジョシュア、どうか頼むよ。
ミシェルを幸せにしてやってほしい。」

シュミットさんは俺の手を握り、真っすぐな瞳で俺に懇願した。