クローゼット番外編~愛する君への贈り物





「そうなんだ。
それで、最近はオルリアンのお城にいたんだよ。」

「すごいわね。モルガーナだけじゃなくて、オルリアンにまで…
そこでも下働きをしていたの?」

「それが、ちょっと違うんだ。
ある事情から、アルバート様と知り合ってな。
オルリアンの王子様のアルバート様だ。
そのアルバート様の好意で、お城に客人として住まわせてもらってたんだ。」

「まさか!」

「信じられないかもしれないが、本当のことなんだ。
……人生は何があるかわからないもんだな。」



そんなことを話しながら、俺はモルドでの出来事を…
そして、最近のことを思い出していた。
気まぐれに、故郷に戻って来るって言って、お城を発ったけど…
これは、思ったよりも長い滞在になりそうだ。
手紙でも出しておいた方が良いだろうか?



(みんな…どうしてるかな?)



まさか、オルリアンにまで俺を追って来る奴はいないと思うが、あれ以降、何か進展はあったのだろうか?
皆、無事だと良いのだが…



気にはなりつつも、やはり今はここを離れることは出来ない。
今は、ミシェルのことだけを考えたい。
勝手な言い分だが、ミシェルを少しでも楽にしてやることが、今の俺の役目だと思っている。