クローゼット番外編~愛する君への贈り物

「ジョシュア…本当にありがとう。
君が来てくれてから、ミシェルはとても幸せそうだ。
顔色も少しマシになったような気がするよ。」



シュミットさんはそんな風に言ってくれたが、俺にはとてもそんな風には思えない。
使用人の男性が戻り、俺の帳面を持って来てくれた。
俺はそれをもう一度じっくりと読み、今のミシェルの症状と照らし合わせた。
そこから薬の調合を考え、俺は、薬草を探しに山へ向かった。
足りない材料は、シュミットさんが手を尽くして探して来てくれた。



そんなシュミットさんでさえも、きっと、ミシェルのことは諦めているだろうと思った。
なんせウェルス医師はこのあたりでは最高の名医と言われている者で、ウェルス医師の見立ては絶対的なものだと思われていたし、実際にミシェルの状態は少しも変わらなかったのだから。
でも、俺だけは信じていた。
ミシェルがこのまま逝ってしまうことなど、絶対に受け入れられなかった。



「ジョッシュ…最近、無理してるんじゃない?
少し痩せたようだけど…」

「このくらいなんともないさ。
そんな余計なことは気にせずに、君は自分のことだけ考えてれば良いんだよ。」

「そうはいかないわ。
ねぇ、ジョッシュ…少しは休めないの?
私…あなたと話したいことがたくさんあるの。」

言われてみれば、確かにそうだ。
帳面が来てからというもの、俺は出かけてばかりでミシェルと話す時間が少なくなっていた。
そのせいで、彼女に心配をかけることにもなって…



「そうだね。君の言う通りだ。」