この女が俺の未来を変えるとは思ってもいなかった。
次の日
部活に入っていない俺は他の人より比較的遅めに登校している。
電車に乗ると、なんだか見覚えのある女がいた。
その女はなんだか助けを求めるような顔をしていて。
(あれ、よくみたらあいつ転校生じゃん。)
どうしたのかと思い目線を下に下げると思った。
(あの後のサラリーマン、距離が異様に近くないか??そしてなんだあの手は。お尻に触ってる…???)
いつもだったらスルーするはずなのに。
めんどくさいことは嫌いなのに。
なんだかほっとけなくて気づいたときにはもう体が動いてた。
「おいおっさん。なにやってんだ??世にいう痴漢ってやつじゃねーの??」
とたんに静まった電車内。おっさんは次の駅で逃げるように降りていった。