そして、野崎先生が走り始めた。
今のところ先生がいるチーム、白組は全6チーム中4位だ。
もうひとつ白組チームがあるんだけどそのチームは…まさかの最下位だ。
先生がいるチームがちょっとでも順位が上がれば優勝する確率は上がるんだけどな。
現時点での合計得点が赤組、青組に負けていて白組は最下位。
ここで挽回できれば……!
と、野崎先生が無事に先生にバトンを渡した。
ん?でも何か先生に言っていた。
何だろう…?
頑張ってとかかな?
…ていうか、先生はや!?
《おおっと!白組Aチームのアンカー、坂元先生がものすごいスピードで他の先生方を抜いていきます!》
え、すごい。
どんどんスピードを上げてもう2人も抜いちゃった。
これもしかしたら1位になれるかも…!
「っが、頑張れー!!せんせーー!!」
私はつい舞い上がって先生に私の声が届くように応援した。