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神木くんは屋上まで私を連れて行った。
そして、影が出来ている所に腰をかけた。
「古村さん、ちょっとは落ち着いた?」
「うん。神木くんがあの場で連れ出してくれなかったらちょっと危なかったかも。」
嫉妬で崩壊してたかもしれない。
「俺が何にもしなかったら暴れてた…?」
ん?暴れる?
「がおーって。」
「へ?」
「なんちゃって。」
「も、もう!いきなり何を言い出すのかと思ったら…!」
神木くんは私を笑かそうと冗談を言って場を和ませてくれた。
そういう人に見えなかったから驚いたよ。
「野崎先生と過去に何があったのかは聞かないけど、気にする事ないよ。」
「ううん。野崎先生とは今日が初対面。でも何であんな事言ったのかは大体分かるから大丈夫。」
「うーん、そっか。まぁ、もしまた何かあったら相談して。俺に出来ることなら何でもする。」
「……あのね、神木くん。ちょっと耳貸して。」
と、私は神木くんに手招きをした。
神木くんが私の方に耳を傾けてくれたので、耳元で、


