先生、好きって言って。






私はすぐに逸らした。




先生を見たら昨日の事がフラッシュバックした。






───はぁ、結局あれはなかったことになるよね。






変に期待してる自分がいるから、今先生の近くにいたらまた変なこと言っちゃいそう。






だからしばらく、先生の事避けよう。






野崎先生といるのは気に食わないけど変な事言って先生を困らせるよりマシだよね。





と、思ってぱっと前を見たら、






〈おい〉






と、先生が口パクしてきた。







まさかまだ私の方を見てるなんて思ってもいなかった。







もう先生の方は見ないんだから。






そう思い、私は顔を伏せた。