『そうじゃないんだけど。』 何だか少し余裕がないような顔をしている。 気のせいかな…。 「またまた〜。」 だめだ。期待するな、わたし。 すると、先生はホッチキスを持っている方の私の手を掴んだ。 『……なぁ、卒業まで待てるか。』 ……今、なんて─────。 「せ、先生?何のこと…」 ~~~♪♪ 『あ、ごめん。電話。ちょっと出るな。』 「は、はい。」 そして、先生は教室を出た。