そして、私は自分の部屋に戻ってベッドにダイブした。





ああーー。





先生と離れたくないよ…。





やっぱり先生の事を考えると、日本に居たいって思う。





まぁ、先生が私に振り向いてくれる可能性なんて0に近いんだけど。




でも傍に居たい。
振り向かなくてもいいから。






とにかくじっくり考えよう。







そうだ。
涼に相談しようかな。






私は涼に電話をかけた。







《もしもし?蘭ちゃんどうしたの?》




「涼、今大丈夫?」




《大丈夫だよ。》





私はお父さん達がスペインに仕事で行く事、そして私がスペインに一緒に行こうか迷っている事を伝えた。





《…いきなりすぎて混乱してるんだけど、どうして蘭ちゃんは迷ってるの?》





「先生と離れたくなくて…。でも、家族とも一緒にいたいの。こんなのワガママだよね。」





きっともう先生には会えなくなるかもしれない。







でも家族と離れるのも嫌だし……。