「可愛いって…」




『っや、嘘。今の忘れて。』






嘘か……。






『…お前は何もしない方が綺麗なんじゃねぇの。』





「え…ほんとですか?」






『ん。じゃあ、ここまで運んでくれてありがとう。スカート長くしろよ。』





「え、あ、はい。」




と、先生は職員室に行ってしまい、私は廊下でボーッと立っていた。





すっぴんの方が綺麗……って。






よし、すっぴんもいいけどやっぱりこれからは少しだけメイクして、髪の毛もたまには巻いたりヘアアレンジに挑戦してみよう。








大人っぽくなって先生を惚れさせるんだから…!