「さ、蘭ちゃん。そろそろ教室に戻ろうか。」
「うん。戻ろう。」
そして、私と涼は急いで教室へ戻った。
*
って、寄りによって次は国語か……。
もうしばらくは先生の顔なんて見れないよぉ…。
よし、保健室行こう。
「涼ごめん。私保健室行くね。お腹痛いから。」
「あぁ、わかった。先生に伝えておくね。大丈夫?」
「うん、大丈夫。」
涼はきっと仮病だって事に気付いていると思うけど、あえて言わないでくれるのはとても助かる。
と、教室を出て階段を下りていると、
げ、
先生と鉢合わせた。
うぐ…気まずい。
「…坂元先生、私お腹痛いので保健室に行きます。」
と、先生の横を通った時、
ガシッ
「へ?」
突然腕を掴まれた。
『ここで待ってろ。』
ええ?
どういうこと?


