先生、好きって言って。





「……わかった。バイバイ、先生。」






先生は本を読んだまま、何も言ってくれなかった。




でも、少しだけ悲しそうな顔をしていたのは私の自惚れかな。






あぁ、先生にこれ以上嫌われない為にも離れるしか出来ないなんて。







苦しい。





恋ってこんなに苦しいものなの…?















「あ、蘭ちゃんおかえ…り。って、泣いてる?!」




「りょう…。私、わたしね……」




あぁ、ダメだ。



涙がポロポロ出てきて止まらない。





「ら、蘭ちゃん。一旦教室出よう!屋上で話そうか。」




「うん。」





私は涼に優しく手を引かれ屋上へと向かった。