「先生、避けないで下さい。私まだ諦めてませんから。」
『先生と生徒の距離が近い方がおかしいの。普通を保て、普通を。お前は近づきすぎなんだよ。』
「だって、好きですから。近づきたくもなります!」
『……俺は嫌い。もう近寄んな。』
……きら、い。
私は頭が真っ白になった。
「せんせ、い。嘘ですよね?」
冗談がきついな、これ。
『ホントだから。お前は今しか出来ない事をやれ。進路も決めてちゃんとした道歩め。大体な教師を好きになるのは、年上に憧れてるからだよ。』
「…違うもん。」
そんな事ない。
私、先生のこと本気だもん。
『あのな、最近噂になってんだよ。俺とお前がデキてんじゃねぇかって。だから、しばらく近寄んな。変な噂でまたいじめられたくないだろ。』
…先生。
私はどうなってもいいから一緒にいたいよ。


