『ていうか、返事は。』 先生は、きっと私が出す答えなんて分かりきっていると思う。 だって、答えはもちろん、 「…っお願いします。」 『はァァァ、良かった〜。』 先生はため息をつきながらしゃがみこんでしまった。 『なぁ、あと何分で搭乗すんの?』 「あと1時間後です。」 『ちょっとだけ時間ある?』 「…20分ぐらいなら。」 一旦、お母さんたちに先生と話してくると伝えて空港の屋上へと向かった。