放課後。



私は終礼が終わったあと、すぐに先生の元へ行った。





でも先生の所へ行く途中に階段でばったり会った。





「あ、先生、ちょうど良かった。あのね渡したいものがあって…」





『ちょっと来い。』





へ?




一目惚れした時とは違う、少し強めに私の腕を引っ張って資料室まで連れて来られた。






「あの先生…」






『渡したいものって何。』






「チョコです、作ってきました。日頃の感謝の気持ちを込めて。私、こうやってバレンタインにチョコを渡すの初めてなんです。受け取って下さい。」





『はぁぁ。』





え?な、何でため息?





「もしかして迷惑でした?」





『違う。とりあえずチョコは貰う。ありがとう
。でもその前にちょっと待って。』







え、先生…
ちょっと顔が赤い。