「…ちゃん。蘭ちゃん!」
「っわ、どうしたの!」
結構ビックリしたよ。
「さっきからずっと呼んでたんだよ!ほら、体育館行くよ、卒業式の練習はまだまだあるから。」
「ご、ごめん。行こっか!」
それから体育館に行き卒業式に向けて、卒業証書の受け取り方だったり入退場の練習などをした。
早いなぁ。
この3年間、あっという間に過ぎていった。
先生に片想いして約1年半、色んなことがあった。
先生との思い出がいっぱいありすぎて、
あぁ、どうしよう。
まだ卒業してないのに、泣きそうだ。
何で先生と生徒なんだろう。
先生が同い年なら、私が大人だったらって思ったことがあった。
でも、先生と生徒の関係じゃなかったら出会ってなかったかもしれない。
だから、この関係で良かったって少し思う。
そして私は卒業したら、先生に何も言わずに飛び立つ。
お別れなんて言ったら絶対に行きたくなくなる。
しばらくは会えないだろうなぁ。
でも二度と会えないなんて事はないんだから。
だから、先生を諦める事が出来たら先生に会いに行こう。