「あんた、私服はいつもそんな感じなの?」

「……聞いてどうするの」

「別に。興味あるから」

「よくわかんないな、宮沢くんの感性……」

「そう? で、どうなの?」

質問を取り消すつもりはないらしい。

桜は唇をとがらせつつ答えた。

「普段は……、割とスカートが多いかな」

「へー。今日もスカートがよかったな」

桜はぎょっとして宮沢に向き直った。

「は……、なんで!」

「俺が好きだから」

「だ……からって、なんで私があなたの好みを考えなきゃいけないの」

「まーね。パンツルックも似合ってるからいいけど」

「……っ!」