「さ、佐伯くん!?なに!?」 びっくりして身をよじると、彼は“え?なにが?”という表情でまるでわたしの反応がおかしいかのよう。 「その足じゃ階段大変でしょ?だから俺が抱き上げて下までおりるよ」 王子様スマイルで告げられる。 「いやいやいや……わたし重いし!手すりあるし、ゆっくりなら歩けるから大丈夫だよ!」 というか、抱き上げられる……つまりお姫様抱っこなんて大きくなってからは一度もされたことがなくて恥ずかしい。 お父さんにならまだわかるけど……同じクラスの佐伯くんにだなんて。