「ごめんね、司が生意気で。たまに反抗するときもあるんだけど、いつもはあんなとげとげしてないんだけどな…。帰ってきたら、ちゃんと注意しとくね」
「ううん、平気だよ。きっと、新木さんと俺の仲に嫉妬してるんだよ」
ふふっとにこやかに笑う佐伯くん。
朝から爽やかだなぁ。
「嫉妬って、おかしいよね。佐伯くんは、お詫びをしに来てくれてるだけなのにね」
「…………。うん、ほんとほんと。それじゃあ新木さん。そろそろ下へおりようか?」
佐伯くんはそう言って、それはそれは自然にわたしの上から布団をのけ、肩と膝下に腕を回そうとしてきた。



